暇な大学生の戯言

暇で暇で始めました 日本一オモロイ記事書くことが目標

翁長知事について

 

まずはじめに8月8日に翁長雄志沖縄県知事が膵癌のため急逝されました。心からご冥福をお祈りします。

 

最初にいいますと翁長知事については僕の政治スタンスとはかなり違います。辺野古基地移設問題についてですが個人的には政府側の案でもいいと思います。

僕のこの考えは本土に住み、沖縄県外に住む人間の意見なので、沖縄の人には不快かもしれません‥申し訳ないです

 

僕が沖縄から基地を県外に移設しないのでいいのではという考えは、国防上というか対米政策というかそこら辺が大きく関わっています。

今現在沖縄付近の海峡では、中国による積極的な海洋進出のもと、軍事的危険が高まりつつあると思います。そこで米軍的には沖縄に基地を置いておくと中国に対して牽制ができるという利点があり、またアメリカの影響力を維持したままにできます。そして日本的にもそこで得る利点がある程度あり、だからこそ沖縄のまま基地を置いてとりあえず辺野古に基地を移すのではないかと考えます。日本の現状ではアメリカの核の傘に入って、アメリカに従順になることが残念ながら最良の選択肢であることから政府側に個人的には賛同しています。

 

しかしながら大きな勢力に抗う勢力というのは確実に必要であると思います。翁長知事はオール沖縄で、辺野古の基地移設反対をし色々と試行錯誤してそれを止めようと努めました。そのスタンスは知事として当選した当初から変わることなく一つの信念を貫いています。

某党のように選挙のために毎度政策や考えを変更して自己保身のために行動するのとは全くの逆で、真に沖縄県について、その政策の是非はともかくとして、深く考えた知事ではないかと個人的には思います。(前知事の仲井真さんについても)

しかも沖縄県のこの基地問題沖縄県のみならず日本の防衛、さらにアメリカとの関係もまで波及する問題であり知事としては扱う問題があまりに高度に政治的で舵取りが難しいのではないか。そんな中で病気を患いながらも、職務を全うし最後まで沖縄県知事であろうとしたそんな姿に賞賛の意を表さないことがありましょうか。

また自民党が圧倒的な強さを見せる中にそれに真っ向から対峙していくというのは極めて大事であろうと思います。どんな意思決定プロセスにおいても周りにイエスマンしか置かない指導者は独裁と変わりません。多様な意見に対して耳を傾けて、真摯に議論して妥協点を見出してこそ本当の政治なのではないでしょうか。国会が二院制をとっているのも一院制で即決的に決めるよりは「ちょっと待った!!」と声をあげる人がいた方がよりいい政策を生み出しやすいのではという古来からの考えからきているのではないかと思います。

なので日本の現状においては必ず「ちょっと待った」を言える政治家の大事さは改めて評価されるべきです。なので翁長知事はその「ちょっと待った」を担う大事な政治家の一人であった、そういう風に考えます。